私は、山形県にある樹氷で有名な蔵王温泉スキー場でシーズン中に必ず1回は滑り、アフターの温泉でゆっくりするのが毎年の楽しみです。
スキーをしない方も、ふもとの温泉で過ごし、スキーを楽しんだ方と夕方に合流するという手があります。実際私の妻はいつもスキーをせずに温泉に入っていて、私が昼過ぎに滑り終わってクタクタで合流すると、もっとスキーをしていていいよ? まだ温泉に入っていたいから!と言われてしまうほどの、帰りたくなくなる素敵な温泉郷です。
仙台から高速道路で1時間ちょっとのところにこれほどの日本を代表する山岳リゾートがあるのですから、行かないと損ですよね。
樹氷の絶景 蔵王温泉スキー場
駐車場~中央ロープウェイ駅
2019年2月、朝7時頃に仙台を出発すると、8時30分のロープウェイ開始時間に余裕をもって到着しました。私は中央ロープウェイの町営駐車場が、温泉街にも近いためお気に入りです。駐車料金は休日が1日1,000円ですが、平日は無料になります。平日はガラガラですが、休日は9時頃で満車になることもあるので朝早く行きましょう。
温泉道具はすべて車に置いたままで早速中央ロープウェイに乗り込み出発です。ちなみにここを出発点にすると、ロープウェイとリフトを4本乗り継げば地蔵山頂駅に到着します。
蔵王中央ロープウェイ →中央第2ペア →パラダイスペア →蔵王ロープウェイ山頂線、の順番に乗り継ぎます。
中央ゲレンデ~三五郎小屋~パラダイスゲレンデ
写真は中央ゲレンデ鳥兜駅付近からダイヤモンドバレー方面の眺望です。ブナ林の霧氷がきれい!
まずは眼下に見える三角屋根の三五郎小屋を目指して滑りおりましょう。
ガスって幻想的な雰囲気の三五郎小屋。かっこいいですよね。
中はオシャレな広々とした空間が広がり、コーヒータイムに最適です。店内のBGMはジャズ。ビリヤード台などもあります。
薪ストーブが何か所にも設置されていて室内はとても温かいです。薪ストーブで暖をとって読書をしたり昼寝をしている人もいます。ハイシーズンには海外からのスキー客(特に美男美女の欧米人)がたくさん立ち寄り、ここはほんとに日本か?と思うこともしばしば。
三五郎小屋近くにはドッコ沼があります。夏は涼しくマイナスイオンが豊富で、多くのハイカーが訪れる有名なスポットです。
次は、中央第2ペアリフトで登り返してパラダイスゲレンデを目指します。
パラダイスゲレンデへは連絡コースを使ってのスキー場の横移動になるので、標高があまり変わらずに距離が多少あるため、スケーティングが苦手な方やスノーボーダーはちょっと苦労するかもしれません。
しばらく進むとトニー・ザイラー顕彰碑が見えてきます。トニー・ザイラーは、オーストリアのオリンピック・世界選手権金メダリストで俳優もこなし、安比高原スキー場のザイラーコースを設計したことでも知られています。彼は、蔵王スキー場に1か月以上滞在し、世界に蔵王の魅力を広めた功績があり、それをたたえるため、ここに碑が建立されたとのことです。
樹氷高原駅~地蔵山頂~ザンゲ坂・樹氷原コース
標高がだいぶ上がり、下のゲレンデでは湿っていた雪質がパウダーに変化してきます。
パラダイスペアリフトに乗って尾根まで登り、樹氷原コース下部を下ると樹氷高原駅があります。
このロープウェイに乗れば、目指す地蔵山頂駅に行くことができます。
ロープウェイの下はきれいな樹氷原!
やっとこさ、地蔵山頂駅に到着です。ここまで来るだけでもけっこうな移動距離なので達成感があります!
正面のこんもりしたところが地蔵山の山頂。スキーを駅に置いて、山頂に向かって登っている方もチラホラ。
駅のカフェテリア上部にある展望台。樹氷を見に来ているだけのスキー客ではない人もけっこういます。
俗にいう「えびのしっぽ」。風雪のすさまじさを感じ取れます。
駅にスキーを置いて、歩いて蔵王地蔵尊のお参りに行きましょう。
近年は暖冬で雪がかなり少ないのが地蔵の埋もれ具合でよく分かります。昔は地蔵が埋もれているのが普通でした。
ちなみに7年前の同時期はこのくらい埋もれていました。
よく見ると周りの樹氷もやせています。
ちなみに7年前の同時期の樹氷は下の写真のとおりこんもりしています。
暖冬で雪が少なくなっていることのほかに、樹氷になるアオモリトドマツの立ち枯れが深刻な問題になっているそうです。山頂付近から裾野に向かってどんどん立ち枯れが進行しているとのこと。原因は、夏の猛暑で樹勢が弱まっていることに加えて、キクイムシの食害がひどいとか。
植林などの再生プロジェクトも立ち上がっているようですが困難を極めている様子で、今後温暖化が進むにつれて、蔵王で樹氷が見れなくなる日も来るのでしょうか・・・
気を取り直して、ザンゲ坂・樹氷原コースを思いきり滑走します!
ひゃっほ~い!サイコー! 絶景ですな!
ハーネンカムコース~サンライズゲレンデ~中森ゲレンデ
大平コースか、FIS公認のハーネンカムコースをノリノリで滑ってくると蔵王温泉街が眼下に見えてきます。特に、FIS公認のハーネンカムコースは程良い斜面が連続し、爽快な気分が味わえます。
サンライズゲレンデのふもとには、中森ゲレンデとの連絡コースになっているかもしか大橋があります。夏は、この橋の下の渓流沿いが、私の大好きな蔵王温泉大露天風呂です‼
大自然を満喫できる、蔵王温泉の中では文句なしの最強の露天風呂です。
冬季休業中は写真のとおり雪に埋もれています(^^;
大露天風呂すぐ近くのペンションオーベルジュZ。調べてみたら2015年あたりから営業していないみたいです。ここにも人口減少と若者のウィンタースポーツ離れの影響が…。
かもしか大橋を渡って、中森ゲレンデに滑り降りると、朝出発した蔵王中央ロープウェイに到着です。
山頂まで行ってくると小一時間かかり、けっこうな運動になります。でももっと滑りたい!という体力自慢の方向けにアレンジ案を下記の通り考えてみましたのでお試しください!
アフタースキー <きょうの温泉> ZAOセンタープラザ
いい感じにへとへとになったところで、ごはんにしましょうか!
蔵王温泉のグルメはジンギスカンです!温泉街では何か所か食べられるところがありますが、私は中央ロープウェイ駅すぐ近くの食事処「とみたや」さんで食べました!
ラム肉、おいしかったです! スキーでお腹もすいているからペロリ。ごはん大盛りおかわりしました。ラムとマトンを選択できるお店もあります。
そしていよいよ温泉は食事処「とみたや」さん向かいの、ZAOセンタープラザへ。この温泉がなにげにいいんです! いつ行ってもなぜか貸し切りで(笑)
あ”あ”~あったけ~ しみわたる~
疲労と低温でこわばった筋肉がじょわ~っとゆるんでいきます。脱衣所にある成分表。どこの温泉に行っても成分とPH値が気になってしまう。ZAOセンタープラザは、大露天風呂や共同浴場とは違う源泉のようです。
ZAOセンタープラザの雪見露天風呂も満喫。
いい湯加減だ~ いつでも貸し切り~(笑)
私はいつも4時間券でスキーをしているのですが、温泉に来るタイミングが他のスキーヤーと違うのかな?
中央ロープウェイ駐車場から歩ける範囲には、新左衛門の湯、ホテル・ヴァルトベルク、源七露天の湯、3つの共同浴場などいくつもいい温泉がありますが、人ごみが苦手な私はやっぱり気楽にZAOセンタープラザかな。
スキーをやらない方は、新左衛門の湯にあるような無料大広間休憩室を活用すれば、一日ゆっくり温泉を満喫しながら待っていられますよね。(開店時間に注意が必要です!リフト開始は8時30分ですが、たとえば新左衛門の湯は10時00分から。)
蔵王温泉スキー場全体で見れば、近年は多少インバウンド需要を取り込んでいるようですが、スキー客は昔に比べて激減しています。昔みたいにリフト乗車待ちの列で並ぶなんてことないですから。
私は、蔵王温泉スキー場、アフタースキーも併せて最高だと思います!
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