2019年5月、近くて遠い宮城県は泉ヶ岳の近く、氾濫原にソロで行って来ましたので報告させていただきます!
私が仙台に住んでいながら、近くて遠い、というのはなぜかというと、
- ニリンソウが一斉に満開になる期間が短い
- 天気が良くて、仕事が休みの日がなかなかない
- 上記1、2を満たしたうえで、山行に家族の理解を得なければならない
という条件が揃う日がなかなかなくて、仙台から近いわりに行く機会に恵まれなかったのです。
今回好条件に恵まれたので行ってみると、なんということでしょう!(←BeforeAfterのナレーションみたいに)聞きしに勝るニリンソウの大群落!
氾濫原入りは今日一番乗りということもあって、静寂のパワースポットを堪能することができました!
桑沼駐車場
2019年5月、朝、泉ヶ岳スプリングバレーの奥にある砂利道を車で進んでいき、6時ちょっと前に一番乗りで桑沼駐車場に到着しました。誰もいないうっそうと茂る森に時折ケモノ?鳥?の声が響き、多少怖さを感じました(^^;
クマやマムシ? ううむ、私はいつもながらソロ(単独行動)だ。やばいかな??
さっそく車を置いて登山道に入っていくと、左手に桑沼が見えてきます。
青い空、鏡のような水面に映る新緑がきれいです。
大倉山への急登
桑沼を過ぎて整備された登山道をしばらく進み、大倉尾根稜線への急登入口があります。
シダ植物がいい感じに原生林を演出しています。
青い空、新緑、残雪のコントラストがきれいです~
ケモノの糞がありましたが、まさかク、クマ? 鈴をならし、足音をたて、周辺に気を配りながら進んでいきます。
急登して大倉尾根稜線に出たら右折し、しばらく進むと大倉山山頂に着きます。
ちなみに左折すると尾根は北泉ヶ岳山頂へ続いています。
大倉山山頂には小さな展望台があり、加美町、色麻町方面が望めます。
ちょっと休憩。
ポコッとしているお山は薬莱山?
その奥の残雪ある雄大な山は栗駒山ですかね。
神秘の別天地、氾濫原
大倉山山頂展望台をすぎて、今度は尾根からつづら折りの急坂を標高差200mぐらい下ります。
すると、大倉沢が見えてきます。
下りきったところで徒渉(※川を徒歩で渡ることの意)することになります。
コースが変化に富んでいておもしろいですね!
多少の運動神経があれば、大きめの平らな石を選んで足を置き、濡れずに徒渉できます。
私はハイカットの登山靴ですので、浅いところであれば水につけても大丈夫でした。
しばらく歩くと、ニリンソウの大群落がみるみる広がってきます。
これはシラネアオイですね。
広大な白いお花畑に赤紫の彩りを添えています。きれいだ~
いやー、すごいなこれは。氾濫原、噂通り、確かにすごいわ。
この丸太もコース? 違うのかな? でもこの丸太を渡らないと対岸に行けないようなので渡ります。
いい感じに倒木のベンチ。腰かけると、せせらぎを聴きながら、ニリンソウの大群落をゆっくり堪能できる。
好きな人と並んで座ったらまるで映画のワンシーンみたい。
散策すると、大倉沢の水が地中に吸い込まれ、忽然と消えてなくなる不思議な場所を観察することができます。
あの水量が? 大量の伏流水はいったいどこへ流れていくんだろう???
原生林の神秘的な空気感と、朝一番の誰もいない静寂の中、俗世から隔絶した別世界にいるかのような感覚に浸ることができました!
氾濫原のこの雰囲気は宮城県内の山域では唯一無二ですね。
桑沼駐車場へ下山
氾濫原を後にし、桑沼駐車場へ向かう途中の山道で、家族連れ、カップル、年配のパーティとすれ違いました。そろそろみんな山に入ってくる時間かな。
この方々は私とは逆回りの周遊ですかね? それとも氾濫原を見た後、引き返すつもりなのかな?
私は新緑を味わいながら気持ちよく山道を歩いて、朝9時前に桑沼駐車場へ到着すると満車状態。せっかく来たのに駐車できずに引き返した方もいるかもしれないなぁ。次に来る方のために手早く撤収です。
さぁ、温泉に行こう!
<きょうの温泉> スパ泉ヶ岳(2022年5月現在、閉館中)
帰りにスパ泉ヶ岳に立ち寄りました。
(※2022年5月現在、スパ泉ヶ岳は閉館しています。素晴らしい立地の温泉ですので再開を願っています。)
スパ泉ヶ岳には、泉ヶ岳登山や、スプリングバレーでのスキーの後によくお世話になります。
循環消毒しているため、源泉かけ流しではありませんが、弱アルカリの塩化物泉でよく温まり、露天風呂の雰囲気が良く、気軽な感じの温泉です。
泉ヶ岳界隈のグルメ お好み焼きのむかご 岳山珈琲
近くにむかごという美味しくて有名なお好み焼き屋さんがあり、ときどき無性に食べたくなります。
岳山珈琲という薪ストーブのあるこだわりのカフェもあります。
氾濫原を楽しむためのポイント
今回は、以下のように桑沼駐車場から大倉山山頂を経由で氾濫原を右回りに周遊しました。
参考までに、氾濫原を楽しむための気づいたポイントを以下にまとめました。
- 5月中旬のニリンソウが一斉に開花するタイミングを狙う
(2021年、2022年ともに5月10日が満開でした) - 徒渉やぬかるみにそなえ、ハイカットの登山靴を履くか、自信がないなら長靴持参
- クマが多数生息している地域のため十分警戒
- スプリングバレーから桑沼までの道路は、車高が低いと底を擦るほどガタガタなので注意
- 桑沼駐車場が狭いため、できるだけ乗り合いで行き、他の人のことを考えて詰めて駐車する
氾濫原は山歩き初心者だけで行くのはちょっとハードルが高いかもしれませんが、その美しさたるや素晴らしいので、一度は行ってみることをオススメします。山好きな方は準備を万端にして、近くて遠いこの桃源郷にぜひ出かけてみてください。
氾濫原、感動すること保証します!
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