「はるかな尾瀬の歩き方!(前編)桧枝岐村~沼山峠~大江湿原~尾瀬沼」の後編記事です。
2015年9月22日、朝早く尾瀬沼畔の長蔵小屋で目が覚めました。外に出てみるとかなり寒い…木道には霜がおりていて滑りやすくなっています。尾瀬の9月下旬って寒いんですねぇ。
はるかな尾瀬の歩き方2日目は、尾瀬のシンボル的存在、東北最高峰(標高2,356m)燧ケ岳登山に挑戦です!
燧ケ岳登山 長英新道
尾瀬沼の朝もやがきれい…燧ヶ岳がくっきり見えています。引き続き天気が良くて何より。でも寒い…
身支度を終えると、長蔵小屋の玄関に集合しました。
気を使って体調が悪いのを隠している人はいないかなぁ?と観察してみますが、全員元気で士気は高いようです。良かった良かった。
では憧れの燧ヶ岳山頂へ向けてしゅっぱ~つ!
尾瀬沼から朝焼けの燧ケ岳を見上げて気合いが入ります。
登りルートである長英新道に入ると、しばらく樹林帯の中を進みます。
〇合目という看板が設置されていて位置がわかりやすいです。
それなりに本格的な登りが続きます。近所の里山しか経験していないメンバーは標高が高くなるにしたがってだいぶ息が上がってきているようですが大丈夫かな?
小休止を入れながらぐんぐん標高をあげていきます。
だいぶ登ってきました。ルート上にあるミノブチ岳山頂付近(標高2,210m)です。展望が開けて眺めがよくなり、眼下には尾瀬沼の全景が見えます。
燧ケ岳山頂 俎嵓(まないたぐら)と柴安嵓(しばやすくら)
俎嵓(標高2,346m)山頂到着。
祠があり、周囲には360度の大展望が広がっています!といっても、本当の最高地点はとなりにそびえる柴安嵓(標高2,356m)なので、体力に余裕のある人は柴安嵓まで往復するよー。一緒に行く人いますかー?
はじめての2,000m級高峰の高揚感、日光連山まで一望できる景色にはしゃぐ人たち。
体力に自信のない人は我々が戻ってくるまでここで休憩していてねー。
ということで、長蔵小屋で作ってくれた塩気がおいしいおにぎり弁当で栄養補給してから、体力に自信のある有志で柴安嵓へ。双耳峰のようなピークなので、いったん俎嵓から下って、柴安嵓へ登り返します。
やったぜ、ここが柴安嵓ピーク。
燧ケ岳の最高地点!つまりは東北の最高地点! いえ~い!
俎嵓に戻ると休憩組が石に寝転んで昼寝していました。いいけど落ちないでね。
燧ケ岳下山コース 熊沢田代~広沢田代~御池
登山届に書いた行動予定時刻より少し押していますがまだ想定の範囲内です。
13時すぎに燧ケ岳の下山を開始しました。はじめは山頂直下の急斜面の登山道を下っていきます。
熊沢田代に出て展望が開けました。眺めがいいのでちょっと休憩。
振り返ってみると燧ケ岳の北斜面が見えます。
静かな草紅葉の中の木道をてくてく歩くのは気持ちがいい。別な世界に来たかのよう。
まさに尾瀬の光景って感じ。この独特な地形は傾斜湿原というそうです。
池塘がきれい。風がないので水面が鏡のようになっています。
この調子でのんびり歩いていけるのかな?と思いきや…広沢田代を過ぎると急な下りが待ち受けていました!
しかもこれが長いのなんのって。けっこうな急斜面がえんえんと続き、膝はガクガク、太モモはぷるぷる…
趣味など好きな事には尋常じゃない体力と集中力を発揮することが自慢の私も「なげーな」と愚痴をこぼしてしまい、やっとこさシャトルバス乗車地点の御池休憩所にたどり着いたときにはメンバー全員ぐったりでした。
特に女子は朝の長蔵小屋を出発してから御池休憩所に到着するまでトイレが1か所もないため大変だったはず。
でも東北最高峰燧ケ岳を制した達成感で全員笑顔でしたね!(と強引にまとめる)
無事にシャトルバスに乗り込んで七入駐車場へ戻ってきたのは夕方16時すぎになっていました。
予定よりけっこうかかりましたねー
桧枝岐村 日帰り温泉 燧の湯
七入駐車場でマイカーに乗り込むと、温泉に向かいました。
桧枝岐温泉なら村営公衆浴場の燧の湯か駒の湯、もしくはアルザ尾瀬の郷かという3択が定番ですが、今回は燧の湯へ。
燧の湯は硫黄泉かけ流しで、渓流や会津駒ケ岳が見える景色の良い露天風呂もあり、いい温泉に間違いはないのですが、尾瀬の下山客でとても混んでいて、お湯がヘタっていた感はあります。繁忙期だからしょうがないですね。
車を走らせ、仙台へ到着したのは22時近くになっていました。
後日、沼山峠の登山道で見つけたスーパーマリオに出てくるかのような巨大なキノコが気になって、ヤマケイ新書を買いました。ベニテングタケだという自信はあったのですが、あんな巨大なホンモノ(直径20㎝くらいあった)を見たのははじめての経験だったので興味がわきました。写真撮ればよかったなーとメンバーの間でも思い出話に花が咲きます、もとい、思い出話にキノコが生えます、の方がいいかな?
さいごに
尾瀬燧ケ岳登山、1泊2日の旅は大成功でした。仙台から尾瀬は遠いので日帰りは厳しいですが、なんとかまた予定を立てて遊びに行きたいと思います。
そして、貴重で魅力的な尾瀬の自然環境がいつまでも保たれるように願っています。
①燧ケ岳山頂と御池休憩所間のルートは、どちらかというと下山ではなく登りの方が適していると感じました。今回の旅と逆回りの、御池(1泊?)⇒燧ケ岳⇒尾瀬沼(もしくはここで1泊)⇒沼山峠のルートの方が眺望もいいし歩きやすいかもしれません。
②山行中の女子のトイレ問題はどうしたらいいか悩みどころ。(水分補給をしないという選択はやめましょう)
③ベニテングダケの写真を撮ればよかった。
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