泉ヶ岳は宮城県民に愛される里山です。四季折々の楽しみ方ができて、山登りでもコースが複数あり、繰り返し登ることで、体力向上やダイエットにとても良い環境が揃っています。
2019年4月下旬、泉ヶ岳水神から北泉ヶ岳へ登り、その後泉ヶ岳へ縦走するコースをレポートしたいと思います。温泉は、ふもとの根白石にある明日の湯温泉です!
泉ヶ岳登山口~水神石碑
泉ヶ岳へは泉ヶ岳スキー場の大駐車場を拠点に登り始めるのが一般的です。駐車場の土手でわらびを見つけた!
オーエンス泉岳自然ふれあい館により宿泊施設、売店、キャンプ場等が運営され、泉ヶ岳の豊かな自然体験活動の支援と地域の保全が図られています。昔の少年自然の家みたいな感じですかね。ここの売店でゴールデンウィークに地元の人が採ってきた山菜が売られていることがあるんですが、私は大好物のタラの芽とか見かけるとつい買ってしまいます。
さてさて、きょうは数ある泉ヶ岳の魅力的な主要コースの中でも、人気の以下を巡って春を感じたいと思います。
北泉ヶ岳と泉ヶ岳の縦走!ということになります。縦走!っていうとなんだかかっこいいでしょ。
登山口のキャンプ場のトイレで用を足しましょう。これより上にはトイレはありません。そして、泉ヶ岳といえど山をなめたらいけません。しっかりと入山者カード(登山届)を出しましょう。
水神までは沢沿いのゆるやかな傾斜を登っていきます。ハイキング気分!
4月中はタイミングによってはまだところどころに残雪があります。
水神到着! 石碑が立派ですよね~
水神は広場があり沢におりれるようにもなっていて格好の休憩ポイントです。この沢は仙台市民の水源である七北田川の源流で、ときどき沢の水を飲もうとしている人がいますが、やめておいた方がいいです。雑菌や寄生虫でお腹を壊して大変なことになります。
ここから右に進むと泉ヶ岳山頂への水神コース、左に進むと北泉ヶ岳山頂への北泉コースとなります。きょうは左に行きましょう。
北泉コースを進んで北泉ヶ岳山頂へ
北泉コースに入ると4月下旬でも残雪がけっこうありますね。先行者に踏み固められた雪なので固くしまっていますが、雪面を歩き慣れていない方は注意が必要です。東北在住の人ならアイゼンは不要ですが、東京の人はスッテンころりん歩けないかもしれません・・・。ところどころ腐った雪もありますので、よく見て歩かないと。コースもロストしないように。
三叉路。看板が太陽の熱をためるので、雪がまん丸に溶けています。
北泉ヶ岳は泉ヶ岳に比べると入山者が限られてくるので、わりとクマが出没しやすいかもしれません。クマよけの鈴を鳴らしたり、複数で行動するなど注意しましょう。
着きましたー! 北泉ヶ岳山頂(1,253m)です。
このまま突っ切って進んでいくと船形山方面への縦走も可能です。時間があるとき挑戦してみたいけど、同じ道を戻ってくるのがちょっと気が乗らない理由…
北泉ヶ岳山頂からの展望その1です。これは何山? 方向から察するに栗駒山か神室山?
北泉ヶ岳山頂からの展望その2です。写真右に桑沼が見えています。桑沼は大倉山のふもとにある神秘的な沼で、ニリンソウの大群落を擁する氾濫原に続く人気の散策コースがあります。
桑沼の記事をチェックする⇒圧巻!宮城県大倉山氾濫原のニリンソウ大群落
北泉ヶ岳から泉ヶ岳山頂へ縦走
しばし、北泉ヶ岳山頂の景色を味わった後、三叉路まで引き返して、くまざさ平を抜けて泉ヶ岳山頂へ向かいます。
くまざさ平では進行方向には泉ヶ岳山頂、後方には北泉ヶ岳が見えています。一旦下って登り返すという感じです。連絡コースはすぐ終わってしまいますが、一応、縦走気分を味わえます?!
泉ヶ岳山頂(1,172m)到着です!
2019年は4月20日に毎年恒例の山開き式典と安全祈願祭が行われ登山シーズンが始まっているので、山頂は登山者で混雑してます。人の少なかった北泉ヶ岳と比べると人口密度がかなり違う雰囲気(笑)
山頂は広場になっているので登山者それぞれ思い思いの岩に腰かけて昼食などを満喫しています。泉ヶ岳は山頂の展望がないのが少し残念です。私もコーヒーを沸かして飲み、春の新緑の息吹、生命力にあふれる自然と一体になった満足感に浸りました!
泉ヶ岳からの水神コース下り
水神コースの下りはじめは展望があったりコースに変化があり初心者にも楽しいです。
滑降コース、かもしかコースは、下りはじめてすぐ展望のない樹林帯の急な下りに入るので、おだやかな水神コースとは対照的に身体的に負荷をかけるのに良いです。その日の気分で下るルートを決めるのもいいですね。
これはケルン?
さいの河原付近。かつて私はここで妻にプロポーズをしました😉
さいの河原を過ぎると大岩!
そして水神の石碑に戻ってきました。
だらだらと緩やかなコースをぶらぶら散歩してくると、登山口に戻ってきます。クマさん出没しなくて良かったです。春はお腹すかした冬眠開けのクマがうろついていますので注意しましょう!
泉ヶ岳の麓 根白石に湧く明日の湯温泉
さぁ、下山したあとは温泉に行きましょうか。
明日の湯温泉は、泉ヶ岳の麓、根白石に湧く小さな日帰り温泉です。浴槽に5人も入るといっぱいいっぱいですが、しかし、おどろくなかれ、なかなか侮れない心地よさを提供する温泉なのです。最近では噂を聞きつけた温泉マニアが遠くから訪れたりもするようです。
トレードマークのライオンの口から注がれる源泉は、まろやかな肌さわりで温度も熱すぎず、身をひたしていると心地良くて眠くなります。泉質はナトリウム・塩化物泉。仙台市近郊ではもはや珍しい源泉かけ流し!
浴槽の容量に対する湯量も十分のため入れ替わりが早く、お湯の鮮度が保たれています。浴槽からあふれ具合も気持ちがいいです。純粋にお湯を味わいたいマニア向けです。仙台近郊でこの泉質は随一とまで言えます。ただし、設備は不十分です。シャワーのお湯はちょろちょろしか出ないし、脱衣所はなかなか掃除に入らないためそんなに衛生的ではありません。温泉に清潔感、快適さを求める方の口コミ評価はとても低いので、そういうのを気にする方は避けるのが賢明です。農作業の後に汗を流しに来ることが多く地元の方で混んでいることも多いので、マナーを守って迷惑が掛からないように振舞いましょう。
泉ヶ岳で遊んだ後の温泉は、明日の湯温泉にするか、スパ泉ヶ岳にするか迷うところですが、大人数でワイワイならスパ泉ヶ岳、少数(多くてもふたりまで。子連れはやめた方がいい。)なら明日の湯温泉をじっくり味わうのが良いかもしれませんね。
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