宮城県が全国に誇る温泉ワンダーランド鳴子温泉郷。
「2007年 青春18きっぷで行く温泉番付」では東の横綱だそうです。
西の横綱は別府八湯ですか。地元の温泉が世界的な温泉観光都市別府と肩を並べることができて光栄です。
鳴子温泉ではどこのお湯に入るのが一番ですか?と問われれば、温泉マニアの私は迷わず共同浴場「滝の湯」をオススメします。
もちろん他にも入った方が良いオススメお湯は山ほどあるので滝の湯に入っただけで鳴子温泉を語ることはできません。
しかし、他のお湯すべてに入ったとしても滝の湯に入っていなければ、これまた鳴子温泉を語ることはできません。
共同浴場 滝の湯
鳴子温泉街を山の方に登っていくと、1,000年以上前の火山活動で湧出した温泉を祀ったとされる温泉神社があります。
その駐車場にマイカーを停めてお参りし、徒歩で参道の石段を下っていくと、共同浴場滝の湯の湯小屋が見えてきます。
趣ある湯小屋に引かれている源泉は、温泉神社の御神湯ということで雰囲気もムンムン、ご利益がありそうです。
入浴料が安いうえに鳴子一番のお湯と人気があるだけに休日はいつ来ても混んでます。
ゆっくりと滝の湯を味わうなら、平日か、休日なら朝早くなど混雑時間帯をはずしましょう。
もちろん源泉かけ流し。
泉質は、酸性-含硫黄-ナトリウム・アルミニウム・カルシウム・鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉(硫化水素型)-低張性酸性高温泉。phは2.8とのこと。
源泉がドボドボと滝のように湯船に注がれていて、これが滝の湯の名称の由来ですかね。
熱い湯船とぬるめの湯船のふたつがあり、熱い方は、源泉46.2度がほとんど冷めることなく湯船に注がれているのでめちゃめちゃ熱いです。
気合をいれて身体を沈めると、酸性泉のわりには意外と肌に優しめの白濁湯であることが分かります。
ぬるめのお湯は、いつまでも入っていられるほど気持ちいいので私のお気に入りです。
滝の湯の湯守 元祖うなぎの湯の宿ゆさや
滝の湯の隣の建物は、明治時代に建てられた登録有形文化財の元祖うなぎ湯の宿ゆさやです。
1632年(寛永9年)から滝の湯の湯守を務めてきたそうで、現在17代目とか。宿泊すると滝の湯も入浴無料になります。
ゆさやのうなぎの湯もなかなかの泉質です。
含硫黄-ナトリウム-硫酸塩-塩化物泉-低張性弱アルカリ性高温泉でph8.9前後の緑がかった感じ。
つまり、ゆさやに宿泊すれば、酸性ph2.8とアルカリ性ph8.9の両方を比較するリトマス入浴が堪能できます。
やってみたくなりますでしょう?
おいしい餅処深瀬の栗だんご
滝の湯からあがったあとは、坂道を下っていくと、メインの通りに出たところに餅処深瀬という和菓子屋さんがあります。
この和菓子屋さんで、栗だんごを食べるのがマストです!
洋菓子等もありますがまずは栗だんごですね。
お店の中に小休止できるスペースがありますので、栗だんごを食べながら、鳴子温泉の通りを行き交う人々を眺めます。
舌鼓を打ちながら、温泉街の雰囲気を満喫できますよ!
4種類の自家源泉 旅館姥乃湯
とどめにオマケに、もうひとつ、旅館姥乃湯を紹介します。
旅館姥乃湯は、栗だんごの深瀬から歩いてもさほど距離はありません。
硫黄泉、単純泉、硫酸塩泉、含芒硝重曹泉の4種類の源泉かけ流しを堪能できる知る人ぞ知る旅館です。
しかも敷地内の自家源泉ということで鮮度は抜群。
都会の人ならこんなところにこんな極上湯があるのか?と目を疑いたくなるレベルの温泉です。さすが鳴子温泉!
写真は4種類のうちの硫黄泉のこけしの湯。
あまりの濃さに湯あたりしないように気をつけて入浴してください!
<おまけ> 潟沼散策
鳴子温泉は鳴子火山の恩恵でできた温泉地です。
鳴子温泉神社から車で数分山の方へ走ると、鳴子火山の火口湖があります。
潟沼といいますが、なかなかの景観ですので、時間がある方は立ち寄ることをオススメします。
湖底から温泉が湧いている酸性湖とのこと。魚は棲めない。
潟沼の周囲には噴気があがっている場所があり、温泉の匂いがプンプン漂っています。
レストハウスも営業していました。時間が止まっているかのような空気感。
いくつもの極上湯が存在する鳴子温泉。
温泉マニアにはたまらない鳴子温泉‼
さぁ、今週末も鳴子温泉で週末を過ごしましょう!
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