宮城県の泉ヶ岳には魅力的な登山コースが複数ありますが、今回はその中でも急登で有名な表コースを紹介します!
また、泉ヶ岳の南斜面には芳の平という湿地帯があり、水芭蕉の群生地として鑑賞に訪れる人もいます。
泉ヶ岳 表コース登り
泉ヶ岳スキー場の大駐車場にマイカーを停めて、表コースの登山口までは公道を1.2㎞(30分程度)歩きます。表コース入口に登山届を入れるポストがあるので必ず提出しましょう。
登山口を入ると、始めは樹林帯を登っていきます。
登山道が不明瞭な個所もあるのでコースを見失わないように進んでいきます。名所の胎内くぐりまで40分程度、急斜面が続きます。表コースは山頂付近の尾根に出るまで急登が続くので筋トレには最適です。逆に山登り初心者は途中で嫌になるかもしれません。
落石を起こさないように自然も堪能しながらゆっくり登っていきましょう。
表コースのハイライト、名所の「胎内くぐり」に到着~。標高800m付近です。泉ヶ岳は船形連峰に属する火山なので、この大きな岩も噴火で飛んできたのでしょうか?
クサリを使って巨石のすき間をくぐるアクティビティイベント!
実際くぐってみると、想像以上にせまい(^^;
友人は岩の上でポーズ。そんなおしゃれな服で山を登って君は大丈夫なのか?
胎内くぐりを越えて、また急登を1時間程度登ると尾根に出ます。ここに来ると実は山頂だと思って目印にして登ってきたピークがただの尾根の端だということに気づきます。ここは「にせピーク」と呼ばれています。
尾根に出ると傾斜はやや緩やかになります。以前、4月29日に登った時に、この尾根付近で急に吹雪に見舞われるというアクシデントがありました。山の天気は変わりやすく、ゴールデンウィークでも気温次第では雪が降るので十分注意しましょう。
尾根筋のドウダン林を抜け、薬師石像が祀られたお堂を過ぎると泉ヶ岳山頂に到着。尾根に出てからは20分程度歩いたかな。
山頂の目印で記念撮影。この目印、ときどき新しく建て替えられますよね? 今回は古い支柱がそのままで小さな新しい山頂看板が張り付けてある(笑)
泉ヶ岳山頂付近は展望がほとんどないですが、少し下りると仙台市内が望める場所がありました。太平洋に浮かぶ船まで見えています!
泉ヶ岳かもしかコースで下る
山頂からかもしかコースに入ると、すぐ展望のない樹林帯でけっこうな急坂になります。下半身や体幹の強化にもってこいのコースなので使う筋肉を意識しながら進んでいきましょう!
ひたすら変わらない樹林帯の風景を下りてくると、岡沼という名前の場所に出ます。岡沼は大雨の後や雪どけの時期に水がたまっていることがあります。以前、10月に紅葉を見に行ったあと下ってきたら岡沼が水没していて通行不能。登り返して滑降コースを下りる手もありますが、岡沼の縁のやぶに先行者のけもの道らしき痕跡があったので、それをたどって迂回通過したことがあります。無事成功しパーティのみんなは大喜びでしたが、後からやめておいた方が良かったかなと反省したりも。気づかない深い穴、湿地の毒ヘビ、スズメバチなどの想定外の危険に遭遇する可能性があるかもしれないし。
岡沼をすぎて兎平草原帯に出るとまもなく泉ヶ岳スキー場ゲレンデ上部に出ます。秋は兎平草原帯のススキの草原が見惚れるほどきれいで一見の価値あり! ゲレンデ歩きは開けていてとても気持ち良く、時にはパラグライダーをしている方々の飛び立つ勇姿を間近で見学することができます。
このゲレンデ下りも地味に膝にくる~~筋トレだな。
泉ヶ岳は魅力的なコースが複数あり、季節毎の各コースの景色の違いも合わせると楽しみ方のバリエーションは豊富です。
泉ヶ岳登山のコース選びでは、登りで水神あるいは表コースを利用し、下りで水神、滑降、かもしかコースを組み合わせる楽しみがあります! その中でも水神が最もおだやかで、表は急登で人の少ない大人向けのコースと思いますので、登るメンバーの体力と気分にあわせてコース選択するのが良いでしょうね! 余力があればオプションとして北泉ヶ岳への北泉コースを組み合わせることもできます!
泉ヶ岳芳の平水芭蕉群生地
泉ヶ岳の南斜面にある芳の平は水芭蕉の群生地で、鑑賞者のために木道や駐車場(3台程度)が整備されています。ここの水芭蕉の見ごろは3月下旬から4月中旬です。
タイミングが良ければ、きれいな光景が観れるかもしれません。
ただ最近は、以前より花の勢いがないような気がしています。人の手が入っているわけではないと思うので、自然な環境変化か動物の食害か…
いつまでもきれいな自然が残されることを願っています。
四季を通じて仙台市民に愛される自然豊かな泉ヶ岳。温泉も近くにあります。今週末に体力強化、ダイエットも兼ねていかがですか?
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