2018年5月のゴールデンウィークに、温泉巡りをしながら奥入瀬渓流を通って、青森県十和田市に出かけました。
秘湯、芸術鑑賞、グルメのなかなかのおもしろ旅となりましたので、その様子をご紹介します!
畑の中のビニールハウス 八九郎温泉
秋田県鹿角市小坂町に八九郎温泉という秘湯?が存在するのをご存知でしょうか?
はじめに言い訳しておきますと、八九郎温泉は秋田県ですが、ブログ記事の内容が青森県十和田市方面メインですので、ブログのカテゴリー上、青森県に分類しました。秋田県のみなさまごめんなさい。
しかしこの八九郎温泉、温泉マニアにはかなり有名な温泉のひとつで、私も以前から関心を持っていました。一度経験したら、あまりの衝撃度に記憶に残る温泉となること請け合いなので、ぜひともご紹介させていただきます!
仙台からマイカーで東北自動車道を北上し、秋田県の小坂インターチェンジをおりて八九郎集落に向かいます。すると、なんでもない畑の中にポツンとビニールハウスが。
まさか、いや、もしや、これが八九郎温泉???
謎だー あやしいー 謎だー
半信半疑のまま、地元の方々のご迷惑にならないように川沿いの空き地に駐車して、山の小道を恐る恐る歩いて接近してみると
ムムム! やはり! 何を隠そう、これが天下の八九郎温泉!
というかあまりに隠れすぎていて道路からもすぐには見つからず、執念がないとたどり着けないのでは?と思うほどの立地と、何気ないビニールハウスです(^^;
注意書きというか警告?は、要するに法律で規定された入浴施設ではないから、「自己責任で入浴してね」ということのようです。
見た感じでは、湯量が豊富で新鮮な源泉がかけ流されているのは明らかです。
入ってみようか、どうしようか迷っていると、慣れている地元の方が入浴に来たので、一緒に入らせていただきました。
なんとまぁやわらかくていい湯加減で素晴らしいお湯ではありませんか~
温泉成分表などありませんが、肌感覚では、しゅわしゅわしているので炭酸泉ですかね。赤茶けた析出物が浴槽に堆積しているので鉄分を含んでいるようで、若干の香りもあり個性的なお湯です。地元以外で八九郎温泉を目指してくる訪問者は、よほどの温泉マニアなんでしょうけど、泉質の良さもさることながら他では味わえないちょっと不思議な感覚を味わうことができました!
ちなみに、近くに奥八九郎温泉、奥々八九郎温泉という野天湯があることは情報として知っていましたが、これらの温泉もすぐには見つからず、私は探索を断念し、次の目的地に向かうことにしました。
源泉湧き流し 千年の秘湯 蔦温泉
小坂町から樹海ラインを北上し、十和田湖畔に沿って北東に進み、休屋でちょっと休憩することにしました。休屋は、お土産屋さんや食事処が集まり、十和田湖遊覧船の発着場所でもあり、散策コースには十和田湖のシンボル「乙女の像」がある観光地です。
名産の「ヒメマス」の塩焼きか刺身でも食べようかとお店屋さんの通りを歩いてみましたが、売店のおばちゃんが
いま、ヒメマス捕れでねんだじゃ~ごめんね~
ゴールデンウィークの書き入れ時に、ヒメマス売ってないんじゃ商売あがったりですね。
子ノ口から奥入瀬渓流沿いの102号線を十和田市方面へ進むと、銚子大滝、雲井の滝、阿修羅の流れ、と見どころ満載です。石ヶ戸休憩所にも立ち寄ってみました。
木に支えられた大きな岩が石ヶ戸で、石でできた小屋を意味する青森の方言です。
という伝説を子供の頃に聞かされ、美女おそろしや~と思った記憶があります。
天気が悪いですが、しっとりした新緑の奥入瀬渓流もきれいです。
コケもみずみずしい。最近、癒しのコケ人気が全国的に急上昇し、奥入瀬渓流周辺に生息する300種類のコケをお目当てに、ミクロの世界に触れあおうと、コケツアー、コケ散歩、コケ女子なる言葉までできたそうで、何が地方創生につながるかわからないものだと思います。
蔦温泉に着きました。
常連客のアントニオ猪木が寄贈した石碑「千年の秘湯 蔦温泉」もあります。蔦温泉は、平安時代から続いていると伝えられる、青森県が全国に誇る名湯です。
ここが蔦温泉一押しの「久安の湯」の湯小屋です。
蔦温泉では、源泉がブナで作られた浴槽の底からぷくぷくと湧き出しているため、空気にふれていない新鮮なお湯を味わうことができ、「源泉かけ流し」ではなく「源泉湧き流し」という言い方をしているのが特徴的です。
蔦温泉の泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉です。熱いときは湧き水でうめているようですが、温泉の風味は全く損なわれていません。ブナの原生林の中の歴史ある一軒宿蔦温泉は、極上湯に浸れるまさに名湯です!
水芭蕉がきれい。
十和田市観光
アートで街づくり 十和田市現代美術館
奥入瀬渓流を抜けて十和田市に着くと、最近全国的に名をはせている十和田市現代美術館に立ち寄りました。
たしかに面白い! 作品を見て回ると人気が出た理由がわかりますね。十和田市の人口が7万人に満たない中、十和田市現代美術館はなんと開館後4日で来場者1万人を突破したという、伝説を作ったそうです。おそるべし集客力、十和田市現代美術館‼
進撃の巨人のようなおばさんが突然現れた‼
現代アートってこういう感じなんですか。
屋外にもおもしろいオブジェがいくつもあって、SNS映え?するフォトスポット。
巨大アリの逆襲。
温泉銭湯 みちのく温泉
十和田市現代美術館で現代アートのおもしろさにふれた後、十和田市内の昔ながらの温泉銭湯、みちのく温泉にも行ってみました!
いい色のネオンですわ。本日3件目の温泉はしご(笑)
青森県は、こういう地元民に愛されている温泉銭湯がいたるところにあります。温泉銭湯は青森県の文化のひとつだと思います。みちのく温泉は熱めのナトリウム・塩化物泉で、湯上り後も汗が止まらないほど気分爽快! こういう地元感あふれるところで、湯あみするのも旅の醍醐味ですよね。
十和田グルメ 馬肉料理 吉兆
そして、本日の締めは馬肉~ 十和田グルメといえば馬肉~
十和田に来たら、馬肉料理の吉兆か、バラ焼きの大昌園か、りんごちゃんの順風か迷いますけどね。
⇒ りんごちゃんの中華レストラン「順風」の記事はこちら
この馬刺しが美味すぎるんだなぁ!
桜鍋もたらふく。
十三湖のしじみ酒蒸し、馬肉ユッケ…
しじみが美味いので、今度はバターでもう一皿。
馬肉料理吉兆の隣の馬肉屋では、おみやげ用の馬肉を購入することもできます。私はここでお土産を購入するためにクーラーボックスを家から持参しました。
馬肉料理吉兆は、馬肉だけに高級店のように見えますが、実はそうでもなく気軽に入れる食事処です。
十和田といえばB級グルメのバラ焼きが有名になりましたが、はるばる十和田に観光で行くのであれば、自分で作れるバラ焼きを食べるよりも、馬肉料理を食べたほうが、珍しいものを食べたという旅行気分が盛り上がるかもしれませんね!
もちろん大昌園でバラ焼き食べて焼酎飲むのもそれはそれでサイコーなんですが。ちなみに大昌園のバラ焼きはこちら。
秋田県から青森県にまたがる秘湯、芸術鑑賞、グルメの旅、みなさんもぜひ訪問して味わってみてください!
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