青森は碇ヶ関温泉郷にある秘湯中の秘湯、古遠部温泉。今回は、ねぶた祭を観ながら土日で行って来ました。そうなんです! 気力体力があれば、ねぶた祭りと温泉を堪能するマイカー旅行が、土日で実現可能なのです!
ちなみに私は、以前青森県に住んでいましたので一応地元民の情報ということで。
青森市内観光
私は日常のストレスから現実逃避がしたくなり(笑)、金曜日の夜に突然思い立って、「よし、古遠部温泉に行く!」と言い出しました。いきおい「ついでに久しぶりにねぶたも観る!」となります。
妻に「急に思い立って行ける行程ですか?」とあきれ顔で突っ込まれますが、私は強烈な負のエネルギーで突き動かされているので、言い出したら聞きません。
朝、7時頃に起きて、仙台から東北自動車道で青森へ向かいます。途中、前沢サービスエリアでトイレ休憩、花輪サービスエリアの売店できりたんぽを食べるのがお決まりのコースです。
ゆっくり安全運転しましたが昼頃には青森市内へ着きました。
「ねぶた祭では駐車場をどこに停めたらいいのか」という質問をよくされます。ねぶた祭期間中は市内中心部の駐車場は混み混みで空きがなく、べらぼうに値上げして支払いでトラブルが発生するようなところもあり、しかも、ねぶた祭りが終了した直後に大渋滞に巻き込まれるので注意が必要です。
ここは素直に、青森操車場跡地の市営の臨時駐車場一日500円に停めるのが正解だと思います。街ぶらしながら中心部まで歩いても、そんなに時間がかからないですから。臨時駐車場に車を置いて、とりあえず昼ごはんということで、観光物産館アスパム近くの美味しくて有名な「まるかいラーメン」に向かいました。
汗だくになりながら、煮干しだしの旨味を堪能します。全国から食べに来るそうですよ。シンプルなラーメンですが、なつかしの青森の味ですね。
ねぶた祭期間中の昼間は、アスパム広場の青い海公園でねぶた出陣前の山車を観ることができます。
いろんなお祭りイベントが催され、ホタテ焼きなどの屋台も楽しいですよ。
たまたま、近くでエヴァンゲリオン展をやっていたので寄ってみました。
かわいい、エヴァ金魚ねぶた。
青森県民のソウルフード? 懐かしのジャリジャリトーストの工藤パンもエヴァモード。
ねぶた祭
日が暮れるに従って観光客がどんどん増えて、ねぶた祭りの雰囲気が高まってきます。
沿道の混雑状況を見ながら午後の早い時間にコース上のどこで観覧するかを決めて陣取った方がいいと思います。私はリュックに持参したレジャーシートと座布団を敷いて、ノンアルで屋台の焼き鳥を食し、まったりとねぶた祭りの開始を待ちました。
ドンドン!
19時10分、開始の号砲と同時にねぶた囃子と太鼓の音が響き渡り、山車が一斉に立ち上がっていきます! そしてねぶた祭りのエネルギーは最高潮に!
この瞬間、うまく言葉にできませんが、鳥肌がざわざわ立って気持ちを揺さぶられます…
自分に青森の血が流れているのを実感します。
ねぶたの圧倒的パワー‼︎
今回の作品の中では、私は「おらほの田んぼの水神さま」が好きでした。まんが日本昔ばなしみたい。
20台ほどの大型ねぶた、小型ねぶたがコース上を一周し、21時00分、終了の合図があると、山車は運行をやめ、それぞれの陣に帰っていきます。
真夏にもかかわらず秋の訪れを予感させる涼しい夜風がからだに心地よい。子供のころからねぶた祭りの帰りにいつも感じていた、青森の短い夏の終わりのちょっとセンチな気分がよみがえってきました。青森県はこのねぶた祭こそ夏の象徴であり、ねぶた祭期間に全エネルギーを爆発させるために、1年間を寡黙でまじめに過ごしていると言っても良いかもしれません。言い過ぎかな? 元青森県民だから許してね。
天然薬湯ドバドバかけ流しの秘湯 古遠部温泉
ううむ、古遠部温泉にまだ入ってないですね。ねぶた祭期間中は、青森市周辺に宿泊したいならかなり前から予約しなければなりません。思いつきで来てしまったため当然宿も予約しておらず、渋滞の青森市内を脱出できたのは日がかわる頃でした。
どうしようかなと思いつつ高速道路に乗りましたが、疲労からすぐ力尽きます(^^;
とりあえず津軽サービスエリアで仮眠することにしました。ちなみに愛車は後部座席がフラットになり、タオルケットや枕を積んでいるので仮眠は快適です。津軽サービスエリアはきれいで広々としていて素晴らしい施設でした。結局日の出まで寝てしまいました。
翌朝、碇ヶ関ICで東北自動車道を降りて、お目当ての古遠部温泉に向かいました。古遠部温泉の営業開始8時30分までは近くにある「道の駅いかりがせき」をぶらぶら散歩していました。
古遠部温泉は、温泉マニアにはよく知られた秘湯です。山奥の静かな一軒宿で、天然の薬湯がドバドバ源泉かけ流し。その豊富な湧出量は毎分500㍑になります。
湯小屋からあふれ出た温泉成分の堆積物で敷地が赤茶けています。
混んでいないときには、温泉の析出物が固まった床にトドのように寝て、ヒバの浴槽からあふれ出すはんぱない量の源泉に身を浸してぼーっとするのが古遠部温泉独特の入浴方法です。
何度来てもここは落ち着くなぁ。 日常に疲れたらまた来よう・・・
車中泊で低予算の旅に
かくして、素晴らしいねぶた祭と古遠部温泉を満喫し、大満足で帰宅の途につきました。結果的に、マイカー車中泊という低予算で実現した思いつきの土日旅でした。
古遠部温泉から車で15分くらいのところに、日景温泉というこれまた泉質の異なるGOODな温泉がありますので併せて立ち寄ると温泉三昧もできますよ。
運転と体力に自信のある方は、夏休みの家族サービスにぜひどうぞ!
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