2023年5月下旬、温泉ソムリエはアテンドで久しぶりに天下の名湯、山形県の蔵王温泉へ行って来ました!
誰かを蔵王温泉に連れて行って紹介するときの第一選択はやっぱり大迫力の蔵王大露天風呂になりますが、シャンプーやボディソープも使いたいという要望がある場合は、蔵王大露天風呂には洗い場がないので、ホテル等の日帰り入浴可能な施設を利用します。
蔵王温泉はなんといっても温泉自体に強力な魅力があるので、どの温泉施設を選択しても満足できますが、私がいいなと感じている日帰り入浴可能なホテルのひとつが堺屋森のホテル・ヴァルトベルクです!
(以下、ヴァルトベルクという)
堺屋森のホテル・ヴァルトベルクの良さ
ヴァルトベルクの私のお気に入りポイントをまとめてみました!
・迫力と静寂を兼ね備えた魅力的な野天風呂
・内湯と併設の露天風呂もハイレベル
・洗い場があって身体も洗える(蔵王大露天風呂や共同浴場などには洗い場がない)
・清掃が行き届いており、ホテルの従業員の方も親切
・一日中、時間いっぱいに滞在して大人ひとり1,000円とリーズナブル
温泉ソムリエとしては「源泉かけ流し」はゆずれないポイントですが、加えて、ヴァルトベルクは入浴者数に比して源泉の投入量が多く、いつ訪問してもお湯が活き活きとしている印象があります。
蔵王温泉の泉質を静かにじっくりと味わうには、いつでも観光客で混雑していて大味な蔵王大露天風呂(たしかに大迫力ですが)よりもヴァルトベルクの方ではないでしょうか。
迫力と静寂を兼ね備えた野天風呂!
ヴァルトベルクは蔵王温泉スキー場の麓にあり、リフト乗り場まで歩いて行ける距離です。
私は仙台在住なので、蔵王でのスキーはアフターの温泉も含めてもぜんぜん日帰りになっちゃいますが、ヴァルトベルクみたいな良い施設にはたまには宿泊でゆっくり来たいですね。
ホテル2Fのフロントで入浴料を支払ったら、玄関にある野天風呂専用脱衣かごを持って、駐車場から少し下ったところの野天風呂を目指しましょう。
野天風呂を堪能 → 内湯で仕上げ の作戦です(笑)
この看板が野天風呂への入口です。
野天風呂はゴールデンウィークから10月中旬頃まで期間限定で入浴することができます。
電気がないので明るい時間帯だけですよ。
うっそうとした森の山道に入って砂利道を歩いて1分ほど
脱衣場にとうちゃこ。野天風呂は混浴ではなく男湯と女湯にわかれています。
入口から男湯をのぞいてみるとこんな感じ
温泉に求めるものがだいたい揃っているこの景色(^^)すごいでしょう?
逆に温泉にこれ以上何か必要なものってあります?
この手の野天風呂は脱衣場が汚れていたり虫がいたりで苦手な方もいるかと思いますが、ヴァルトベルクの脱衣場は清掃が行き届いていてほんときれい
自家源泉が惜しげもなくドボドボ投入されています
湯の花の白い濁り具合と硫化水素の香りが雰囲気満点
あふれたお湯はとなりの川にじゃーじゃーかけ捨て。ぜいたくだー
ときどき葉っぱが落ちて着たり、虫が遊びにきますが、備え付けの虫取りざるですくって逃がしてあげてください
しかし、熊やヘビが遊びにきてしまいそうなくらい山深い
かもしかが来ることがあるそうですが、ほんとに会ったら死ぬほどビックリするのではないかと…
お湯につかって空を見上げれば新緑
そよ風にさらさらと葉がこすれ、木漏れ日がきらめきます
もはや、これ以上何を望むのか ( ^)o(^ )
野天風呂の温泉分析表です。
泉質は酸性・含鉄・硫黄・硫酸塩・塩化物泉
溶存物質(ガス性除く)は約2,000㎎/㎏ですので、家庭用入浴剤換算(1個約150㎎)で13倍くらいの高濃度
気持ち良すぎて長湯してしまいますが、成分強めなのでみなさん湯あたりしませんように( ´艸`)
「初心者は最初は3分であがれ」と説明書きされています。
内湯大浴場と併設の露天風呂
野天風呂の贅沢な湯あみを堪能したら今度は内湯大浴場へ。
2Fフロント前のロビーを抜けていきます。
早や風呂の人はここのロビーで休憩して待つことができます。
宿泊者用のレストラン
蔵王はジンギスカンが美味しいんです。私はラムよりマトンが好きですが、街場のスーパーでなかなか売られていないので、蔵王温泉に来ると温泉街の食堂でマトン定食を注文するのが楽しみです。
ヴァルトベルクは山形牛や庄内豚のディナーが人気のようですね。
さて、3階に登って廊下を奥に進むと大浴場入口。
飲みほのウォーターサーバーありがたや
当然、内湯大浴場も源泉かけ流し
源泉温度が51.3℃と高いため加水で薄める必要もなく
ペーハーは1.8ph、金属アクセサリーは酸化しますのではずしましょう、念のため
蔵王温泉の特徴である強酸性泉でお肌が強力に殺菌されます。それでいて意外とまろやかなのが不思議。
この日は野天風呂が濁り湯だったのに、内湯が半透明。
前回訪問時は内湯も濁り湯だった記憶があるので、ホテルの方に半透明の理由を伺ったところ当日の午前中に内湯の配管洗浄をおこなったとのこと。
なるほど、配管洗浄直後は湯の花きれいになくなっちゃうんですね。濁り湯好きなのでちょっと残念ですが、先日の九州地方のある温泉の「お湯抜き清掃しない問題」が発覚した後なのでそこはやっぱりね~
ヴァルトベルクは内湯大浴場併設の露天風呂も楽しいです。
露天風呂も同じ配管なのかこの日は半透明
新緑とさわやかな風がとても気持ちいい
ちなみに紅葉シーズンに訪問した時に撮影した定点観測写真がこれ↓
どちらのシーズンもサイコーの雰囲気ですね!
(そういえば紅葉シーズンの写真の日は濁り湯でした)
蔵王大露天風呂や共同浴場(上湯、下湯、川原湯)なんかは洗い場がないので、頭やカラダを洗いたいという方にはヴァルトベルクの方がおススメです。
ホテルなので設備もばっちり
3,000円前後で貸切風呂もありますよ、入ったことないけど
さいごに
ヴァルトベルクで天下の名湯蔵王温泉を堪能したあとの腹ごしらえは、マイカーで仙台へ帰る途中にある「手打ちそば竜山」がおすすめ。
こちらのこだわりの手打ちそばはとても美味しい
そばは半分が水でできているので、水の良し悪しで味の良さ決まるんだそうです。
「蔵王の水」なら美味しいに決まっている(^^♪
竜山の後は、おまけに「千歳山こんにゃく店」に立ち寄って味噌田楽も食べちゃえば満腹で充実した日帰り温泉旅行になること間違いなし!
撮影&掲載を快諾いただいたヴァルトベルクさん、そして当記事を読んでいただいた方、ありがとうございました。
山形県山形市蔵王温泉清水坂889-1
023-694-9300
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