「奥穂高岳&涸沢カール!初めての北アルプス3,000m級挑戦の旅」
第2回は、奥穂高岳への挑戦を報告したいと思います!
奥穂高岳への挑戦
2013年8月12日早朝5時00分前、外の人の声で目が覚めました。登山者の朝は早い。妻は自身の高山病を心配していましたが、意外と元気です。私はもちろん絶好調!
眠い目をこすり外に出てみると気温はまだ一桁台でけっこう寒いです。
穂高連峰を朝日が照らし、きれいなモルゲンロートを観ることができました。
日が昇ると涸沢カールの様々な色鮮やかさが際立ってきます。きれいな青空、植物の緑、雪渓の白、カラフルなテント… 太陽の暖かさも心地よく、大自然の朝を堪能しました。
登頂後に妻と涸沢小屋で合流する予定を確認し、山頂往復に必要な装備だけを選び、それ以外の荷物は涸沢小屋へデポしました。
さぁ、ソロで奥穂高岳を目指して出発!
快晴で微風、岩場も乾いているし、これ以上ない安全な天気、良かった! お花畑がきれいですね!
穂高稜線を目指し、ぐんぐん高度を上げていきます。調子がいいぞ~!
ザイテングラートにとりつき、うしろを振り返るとカールの形状がよくわかります。
森林限界を超え、次第に岩稜になります。
ザイテングラートはクサリや鉄はしごにも頼りながら登る箇所も多く、ミスが死亡事故にもつながる注意が必要なルートです。
三点支持を意識しながら慎重に登っていきます。小さなお花が岩場の隙間で可憐に咲いていました。
稜線に出ると、岩畳のテラスが素敵な穂高岳山荘に到着しました。
ザイテングラートの緊張感から解放されたので、いったんここで大休止。
涸沢ヒュッテでいただいた朝ご飯のお弁当を食べてエネルギー補給。
食後に売店でコーヒーを注文して展望テラスで一服。天空カフェ。これやってみたかったんですよ~
ヘリが飛んできました。山小屋への緊急物資の輸送や排泄物の運搬はヘリで行うことが多いようです。
ヘリを至近距離で自分の位置より下に見るってなかなかないな。かっこいい~
大休止を終えて先に進もうとすると、ひどく高い岩の壁がそびえたっています。
私が奥穂高岳へのルートで一番怖かったのが、この穂高岳山荘から岩の壁への取り付きでした。
垂直な長い鉄はしごが連続します。下腹部がひゅーひゅーする高度感ですが、三点支持で登りに集中!
踊り場でうしろをふりかえると、奥に涸沢岳が見えます。
難所を登り切ったかな? うは~!高い~!
壁を登り切った後は、岩稜の登りが続きます。右手眼下にはきのう出発した上高地が見えていました。
後ろを振り返ると槍ヶ岳の穂先が見えています。北アルプスの大展望!
山頂に向かって右手奥にジャンダルム!
すごい~! 初めて見た~、生ジャンダルム~‼
ここまで来れば山頂まであと少し。
やりました! 奥穂高岳、登頂を果たしました!
感動とともに「無事だ」という安堵感も大きかったです。せまい山頂では登山者みんなが達成感を共有し、順番に写真を取り合っていました。写真を撮っていただいた見ず知らずのおじ様ありがとうございます! 私はきのう涸沢ヒュッテの売店で購入した畦地梅太郎のTシャツを着ています(^^♪
せっかくなので、ジャンダルムを背景にもう一枚、パチリ!
達成感で胸いっぱいになり、高度感にも慣れ、ルートも分かったためか、涸沢への下山はあっという間でした。こういう時に事故るんだろうなと思い、冷静さを失わないように行動しました。
涸沢小屋
涸沢小屋に戻ってきたのは14時前でした。
妻が出迎えてくれましたが、当日も奥穂方面で事故があったらしく、まさか私ではないよねと心配してくれていたようです。ちなみにソフトバンク回線は山の上では通じないことが多くて、こういう時に連絡を取り合えずに不便ですので、サービスを広げてもらえればなぁと感じています。
涸沢小屋売店で勝利のポーズ、マムートジョッキかっこいい~(非売品)
マムートコラボの涸沢小屋限定Tシャツを見つけ、記念に買っちゃいました!
デッキで奥穂高岳山頂を眺めながらソフトクリームで勝利の余韻に浸る…
夕食は、ごはんおかわりしまくり。山登りは体重減るのか、増えるのか?
天気が良かったせいか、この日の涸沢小屋は満員で、大部屋は30人ほど?詰め込まれました。(この日も予約はしていません) 小さめですが布団ひとつにひとりだからまだいい方なのかな?
写真はソフトクリーム食べた後に寝落ちしている私です。
しかし、夜になると、人が多いのに換気がないために二酸化炭素と室温上昇で寝苦しく、豪快な山男達のいびきの大合唱で大変でした。私はまぁ好きでやっているのでいいんですけれど、妻や女性の方々はつらかったのではないかと…(^^; そういう私もいびきをかいているのかもしれないので人のことは言えませんが。
明日はもう下山かぁ…
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