私は小さい頃、親に青森県三沢市にある古牧温泉に遊びに連れていってもらうのが楽しみでした。
当時青森県内随一の人気を誇る古牧温泉には、ゲームセンターがあり、十和田湖をイメージした大岩風呂があり、温水プールがあり、ボウリング場があり、知った世界がせまかった子供にとって夢のようなテーマパークだったのです。
しかし、バブル崩壊による客足減少と過大な設備維持等に窮し、2004年、古牧温泉が経営破綻。
その後、あの星野リゾートが再生に乗り出し、約5年で黒字化に成功。今や誰もが泊まってみたいホテルの上位の常連として大ブレイクしました!
今回は三沢市を散歩しながら、星野リゾート青森屋へ宿泊した様子をレポートします!
三沢航空科学館ではしゃぐ
とりあえず三沢に着いたら以前から行ってみたかった三沢航空科学館に!
2003年にオープンした比較的新しい施設です。初めて来たけどなかなか立派ですね。
三沢空港や米軍基地があるので、三沢には「空」「空軍」の印象があります。
T-2ブルーインパルス第二世代機の展示、かっこいい~
現行の第三世代機「ドルフィン」はホワイトな印象が強いですが、この第二世代機の濃いブルーのデザインはかなり好きです。
F-104に乗り込み、年甲斐もなくはしゃぐ。
対潜哨戒機P-3は機内を見学できます。
またしても年甲斐もなくはしゃぐ。ミレニアムファルコン号コックピット風のカット。
「全艦隊、スターデストロイヤーに砲火を集中!」
道の駅「みさわ」でエアフォースバーガーを食す
三沢航空科学館でミリタリーマインドをたっぷり味わった後は、近くの道の駅「みさわ」へ。
三沢市観光協会が推しているエアフォースバーガーなるものを一度食べてみたくてやってきました。
米軍基地のアメリカ人シェフのアドバイスで完成したバーガーとのこと。
エアフォースバーガーという名前に釣られましたよ。でも美味いことは美味い。
イケザキ本店さんのこだわりのバンズを使用しているそうです。
星野リゾート青森屋を楽しむ
そして懐かしの旧古牧温泉へ! 今は星野リゾート青森屋です!
昔は十和田市と三沢市を結ぶ電車、十和田観光電鉄の終点三沢駅が近くにあったんですが廃線になりました。
子供の頃はこのあたりに来ると胸が高鳴ったものです。
古牧温泉の旧建物はずいぶんと取り壊し整理され、公園内はすっきりした感じを受けます。
昔の光景を知っている私としてはなんだかちょっと寂しさも…
入口には馬車がお出迎え。予約すれば園内を馬車で一周できるようです。
フロントの待合室もさすがきれいですね。
じゃわめぐ広場
チェックインしたら「じゃわめぐ広場」に行ってみましょう!
ミニねぶたの展示。
こちらはりんご市場。
売店は青森のお土産品が並んでいます。
蛇口からりんごジュースが出た!
無料です。
ほたて釣り。いろんな屋台が並んでいて楽しい、楽しい。
クレーンゲーム中心の遊戯場。
子供の頃、おじさんの結婚式披露宴をいとこと一緒に抜け出してギャラクシアンやパックマンに興じたり、古牧温泉のゲーセンは思い出があります(笑)
ヨッテマレ酒場。
予想通りの八仙推しですね。
廊下がたくさんの赤ちょうちんで飾られてきれいだなぁ。
やはり、星野リゾートの実力おそるべし。評価せざるをえませんね。
あの、オンボロ古牧温泉をうま~くリノベーションして、ここまで楽しげな空間を作ってしまうのだから素晴らしいです。ちょっとした廊下ひとつとっても何かありそうという期待感と奥行きが感じられます。
とにかく「見せ方がうまい!」のです。
基本的に私は何事も「見た目なんか関係ない、内面が大事だ」と思っている方ですが、ここまで「見せ方がうまい」と見た目も重要だなという気にさせられました。お客様を楽しませたい、という気持ちがいろいろなところから伝わってきます。顧客志向を徹底しているのだと思います。
古牧温泉「元湯」
星野リゾート青森屋の温泉は、メイン大浴場「浮湯」と少し離れたところにある古牧温泉「元湯」の2か所があります。
元湯へは歩いても行けますが、宿泊棟玄関から定期シャトルバスも出ています。
落ち着いたところで、ちょっくら行ってみますか。
元湯玄関を入ると、半屋外でこたつ付きの面白い待合所があります。
屋内の暖かい待合室もちゃんとありますので寒がりの方はそちらで。
いろいろなところに遊び心があって楽しいです。
成分表の源泉名が「古牧温泉」!
感慨深いなぁ…
浴室内はもちろん撮影できませんが、元湯の浴室は、ステンドグラス付きの大きな窓から外の池が見えたり、旧古牧温泉の雰囲気を残した作りになっていて、昔を知っている人は感傷に浸れるかもしれません。
お湯はPh9.1のとろりとしたアルカリ性単純泉で美肌の湯といったところです。よく温まります。
みちのく祭りや
「みちのく祭りや」はホテル内で毎夜開かれる青森の祭りを凝縮したショーです。
星野リゾートは古牧温泉再生事業にあたり、従業員の意識を変えるために極力トップダウンを避け、人を育てて自主性を発揮させる方針を貫いたことで有名ですが、この「みちのく祭りや」は唯一トップダウンでプロデュースした肝いりの舞台ショーとのこと。「青森県外の人が青森旅行で観たい視点」ということなのかもしれません。
青森出身の私はホントの祭りを知っている人間ですが、ショーを鑑賞して素晴らしい出来だと思いました。
「青森県の祭りを知りたい」という人にはぴったりの内容で、青森旅行をしている気分も盛り上がります。
ねぶたの演奏などは圧巻ですね。随分行ってないけれど、八戸の三社大祭の囃子もなつかしかったです。
メイン大浴場「浮湯」
みちのく祭りやを堪能したあとは、メイン大浴場「浮湯」の入浴で今日を仕上げましょうか。
この大浴場「浮湯」に入ると星野リゾートさすが!と思います。
内湯はヒバの香りがただよい、中間照明と湯けむりでぼんやりと幻想的な空間を演出。
露天風呂は池と湯船の境界線もなんだかぼんやりしていて、まさに広大な池に浮かんでいるかのよう…
まるでどこかの世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えました。
温泉マニアの私は「泉質重視の秘湯派」を志向しているので大型観光ホテルの温泉にはなかなか食指が伸びないのですが、そんな好き嫌いもぶっ飛ぶ雰囲気の良さで、あっぱれです!
何度も書きますが「見せ方」の重要性を強く認識しました。
これから意見するときは「本質が重要だけど、見た目もまま重要」って言うことにしましょうか(笑)
さいごに
お部屋も清潔で快適でした。シモンズなのかな?寝心地が良く眠れました。
朝起きたら「津軽弁ラジオ体操」なるもので汗をかき、また湯あみ三昧するもよし。
星野リゾートの実力おそるべし。
おんぼろ古牧温泉がここまで魅力的な温泉ホテルに再生されるなんて、ホント、素晴らしいです。
おみそれしました。
これからも青森県の観光アピールをなにとぞよろしくお願いします!
へばまた!
(祝!本稿をもってブロガーの最初の目標と言われている100記事到達しました!v( ̄Д ̄)v イエイ)
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