宮城県の金華山黄金山神社は「3年続けてお参りすると一生お金に困らない」という言い伝えがある金運・開運アップのパワースポットです。今回は、2015年4月の金華山黄金山神社へのお参りと金華山登山の様子をレポートします。宿泊先は石巻市北上町にある峠の一軒宿、南三陸地元産の海鮮料理がすばらしい「追分温泉」です!
金華山への行き方
宮城県の金華山は、牡鹿半島の先っぽ近くにある太平洋洋上の孤島です。島全体が金華山黄金山神社の神域として信仰の対象になっていますが、釣りや登山の観光地でもあります。最近では島にある巨岩奇岩でボルダリングを楽しむ方もいらっしゃるようです。
島ですので船で渡ることになりますが、行き方は以下の2つの方法があります。
② 女川港から定期船を利用する
私はどちらも利用したことがありますが今回のレポートは①の海上タクシーです。
海上タクシー(5名以上で貸切・大人往復3,000円)の良いところは、出発時刻を自由に決められることから、登山や釣りなど島内でのアクティビティの時間を確保できることです。定期船の定刻では金華山の山頂までの登山をゆっくり楽しむことは不可能です。
10時に鮎川港を出発しました。天気が良くて波も穏やかで気持ちいいです!
うみねこにかっぱえび煎をあげる遊びで船内は大盛り上がり! タイミングを誤ると指を食われます…
金華山港へとうちゃこ!
岸壁の復興工事が続いていますが、きれいな休憩所・トイレなども利用できるようになりました。
金華山黄金山神社
金華山黄金山神社へ向かうとさっそく鹿がお出迎え。エサ目当てな感じ。けっこうデカいな。島全体に何百頭も生息しているそうです。でも昔来た時より鹿の数が少ない印象です。個体が減っているのでは?
立派な神社ですよね。1200年以上の歴史があるそうです。金華山は、恐山・出羽三山と並ぶ「奥州三霊場」とされています。
金華山黄金山神社を3年続けてお参りすると一生お金に困らない、という言い伝えがあります。「お金に困りませんように」と拝むのもなんだか厚かましいので「旅の無事」を祈りました。私は2015、2016、2017年と3年参りをコンプリート!
2017年7月にお参りした際には社殿でにぎやかな龍神祭が行われており、多くの観光客が集まっていました。
(本来は屋外のお祭りですがこの日は雨のため屋内で行われていました。)
参集殿の食堂のそば。
金華山登山
金華山山頂(標高445m)への沢コース登山口は、黄金山神社の本殿右手にあります。
やや急なブナ林の登山コースがしばらく続きます。途中、大きなヤマカガシが目の前を横切り、びっくりしました。稜線に出る手前の広場のようなところに水神社があります。
水神社から少し登ると稜線に出て西に果てしない太平洋の展望がひらけました。8合目という標識があります。
一応、一部の仲間で記念撮影。
ここから山頂までは稜線を登ります。
おや? 猿がこっち見ている、なんか怖いな、お猿さんエサはないよ~
山頂へ到着!
金華山黄金山神社から登り1時間はかかっていないですね。山頂には海上の守護神、大海衹(おおわだつみ)神社があります。(写真撮り忘れました(^^;)
西には牡鹿半島の先っぽ、網地島、田代島が見えています。震災のときは、大津波が来る少し前に、この牡鹿半島と金華山の間の水道の海水が引けて地表が現れたそうですから自然の力は脅威です。
山頂で海を眺めながら想いにふけるうちの若手イケメン登山隊員。(石原プロダクション系(笑))
イケメンは何をやってもかっこいいですな。
金華山は巨岩奇岩が多いことから、ボルダリングでの集客という街おこしの視点もあるようです。ボルダリングをされる方はぜひ一度来てみてください!
山頂から奥に少し下ったところにあるものすごい巨岩! お賽銭を投げてこの巨岩の上に置くことができれば願いがかなう、という話があります。私を含む2名が成功しました。
山頂で絶景を見ながらお昼を食べて金華山黄金山神社へ下山すると13時すぎになっていました。帰りの船は14時に手配しているのでそろそろ金華山港に向かいます。
そこで気付いたことがひとつ。公園の看板が新しくなっている??(2015年4月と2016年4月の写真)
調べてみると、金華山は2015年に「三陸復興国立公園」に編入され、「南三陸金華山国定公園」の名称は無くなったんだそうです。
無事に定刻にメンバー全員が海上タクシーに乗り込みました。
こうして洋上からみても、金華山の森林崩壊問題が深刻なのがよく分かります。シカ、サル、マツクイムシの食害、大地震、大津波、台風、と様々な自然災害に見舞われている島ですが、美しい景観を今後もできる限り保ち続けてほしいと思います。
また、遊びに来ますね~
峠の一軒宿 追分温泉
石巻市北上町に追分温泉という知る人ぞ知る渋い温泉宿があります。金華山登山の打ち上げをこの追分温泉ですることにしていましたので、鮎川港からマイカーで移動しました。
開湯70年以上のノスタルジックな木造の館内には、なつかしのコーラ自販機やゲームの筐体がありました。売店の駄菓子もいい感じ。
冷鉱泉(湯温15度)の沸かし湯ですが、ノスタルジックな雰囲気の中で、樹齢500年の立派なカヤの木を使った大きな湯船に浸かるのはとても心地がよく、私は釣りの後にたびたび日帰り入浴している宿です。
夕食は新鮮な南三陸の海の幸(1泊2食付1万円※もっと安くもできるが料理が値段相応になる)
どうですかこの華やかなメニュー! ご主人は日本料理店で腕をふるった時代もあるそうです。
登山して温泉に入って山の仲間と飲みながら美味しいお料理、最高でした!
夕食の後は地元の音楽家の方々のセッションがありました。追分温泉は震災時に長期間避難場所となった経緯もあるそうです。温かい演奏とアットホームなMCから、地元に愛される温泉宿であることがとてもよくわかりました。これからも釣りの帰りに通います!
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