八丁の湯は日光国立公園内にある奥鬼怒温泉郷の中の温泉のひとつです。標高1,300mに位置し、登山道入口の夫婦渕から八丁(約872m)あるので「八丁湯」という名前がつけられたそうです。現在、環境省が環境保全のためにマイカー乗り入れを禁止しているため、八丁の湯に行くためには、マイカーを夫婦渕駐車場に置いて登山道を約80分歩くか、送迎マイクロバスに乗って専用林道(奥鬼怒スーパー林道/一般車通行不可)を行くかの選択になります。
八丁の湯へのアクセス
2012年7月、私はW両親を連れて送迎マイクロバスに乗りこみ、八丁の湯へ向かいました。以前訪問した際の感動が忘れられず、再訪したいと常々口にしていたところ、八丁の湯に関心を持った温泉好きのW両親も連れていくことになったのでした。
奥鬼怒スーパー林道から眼下の山深い谷間に八丁の湯の建物が見えてきました。
八丁の湯に到着。
いや~着いた着いた。仙台からはさすがに遠いです。朝早く仙台を出発しましたが、途中休憩も入れて6時間以上経過してます(^^;
チェックインを済ませるとお腹が空いてきました。八丁の湯の玄関前は広場になっていて、テーブルやイスが設置されているので、昼食を食べることにしました。私は山が大好きなので、こういうところでご飯を食べられるのはホントにうれしいです。
バーナーで沸かして調理開始…すみません、温泉レポートより先に山遊びレポート…
お腹も満足し、運転の疲れも少し和らいだところで、時間に余裕があるので近くの温泉に行ってみることにしました。
奥鬼怒温泉郷は、八丁の湯、加仁湯、日光澤温泉、手白澤温泉の4つの温泉から成り、奥鬼怒四湯と呼ばれています。
女夫渕~(徒歩約80分)八丁の湯~(約10分)加仁湯~(約15分)日光澤温泉は一本道、鬼怒川沿いなのですが、手白澤温泉は鬼怒川の支流である手白沢沿いにあるため加仁湯分岐から別方向へ40分歩く必要があります。
手白澤温泉は宿泊者専用温泉なので、今回は日帰り入浴が可能な加仁湯と最深部の日光澤温泉に行ってみましょう。
関東最後の秘湯 八丁の湯
私は加仁湯と日光澤温泉への散策から戻り、夕食前に露天風呂へ向かいました。
◎雪見の湯(混浴)
やっぱり素晴らしい温泉! 八丁の湯は泉質分類では中性低張性高温泉ですが、湯の花が舞い、硫黄に近い香りがほのかにして、イメージとしては透明な硫黄泉です。硫黄泉と単純泉のいいとこ取りなお湯、といった感じでしょうか。
◎滝見の湯(混浴)
さらに滝に近い場所にある大きな露天風呂。大自然満喫の絶好のロケーション!
雪見の湯より若干ぬるめなので、流れ落ちる滝を眺めながらいつまででも入っていられます。
◎石楠花の湯(混浴)
実は私が前回訪問したときに一番気に入った露天風呂なのですが、震災の影響が残り危険な状態にあるとかで、残念ながら入浴できませんでした。
前回訪問時の写真を掲載します。山の斜面の中腹、滝のすぐ横に位置して見晴らしがよく、水深があり、お湯の温度もちょうど良かったためとても気持ちが良くて長湯したのを記憶しています。源泉に近いためか、八丁の湯の全部のお湯の中で最も濃い温泉に感じました。石楠花の湯の癒し力はかなりのものです!
◎温泉プール(混浴)
ここ、なにげに好きですよ。食堂から丸見えなので水着つけて入った方がいいかもですね。
温泉をたっぷり味わったら、隣接するレストハウスで風にあたって休憩…贅沢なひととき…
レストハウスの中ものぞいてみましょうか。
広~い、薪ストーブもある~
なんか、いろんな動物がいますね。
さて、お部屋に戻って夕食に繰り出そう。館内は清掃が行き届いていてとてもきれいです。
八丁の湯 夕食とライトアップ露天風呂
八丁の湯の夕食は、大広間に集まって食べます。地元食材をふんだんに使い、山の宿らしい料理はとても美味しいです。
私はご飯を何杯もおかわりしてしまいました。
夕食の後は、また温泉三昧(^^)/
夜はライトアップされてとても幻想的な世界になります。
はぁ~気持ちいい~
深い山だけに、クワガタやら蛾やら何やらわさわさとライトの光に集まってきますので注意しましょう。脱衣場にいたコクワ。
虫が苦手な方は男女別内湯が良いと思います。露天風呂が素晴らしすぎるだけにあまり感動しなくなりますが、内湯もこれはこれで趣ある温泉です。
八丁の湯は大自然に囲まれたホンモノ中の本物の秘湯だと思います。「都会のものは何もない」という贅沢さがここにあります。宿泊料金も1万円前後とコストパフォーマンスの高さはこの上ないし。仙台からは遠いのですが、大自然の中であの温泉に入れるんだと思うと私は多少の運転は苦になりません。家族や仲の良い仲間でログハウスに泊まるのもいいかもしれません。チャンスがあればまた必ず行きたい全国屈指の極上温泉だと思います。
コメント