熊本県は天草にある弓ヶ浜温泉湯楽亭。この温泉はとてもユニークな秘湯として私の記憶に刻まれています。(2010年の写真を使用しています)
熊本城
温泉に行く前にやっぱり熊本城を観なきゃ!ということで。
加藤清正殿が全身全霊をかけて築城した日本三大名城のひとつ。美しいですね~。CADなどコンピューターや大型重機がない時代の人がこんなにまで外観の美しさを計算して建築できることに感心します。残念ながら平成28年の熊本地震で被災してしまいましたが、現在の最新技術を駆使してこの美しい造形が再現されることを祈っています。
天守閣に登ってみました。いい眺め。
西南戦争では鎮台兵3,500が籠城し、西郷隆盛御大率いる13,000の薩摩兵と五分に戦った難攻不落の城。当時の情景を想像しながら城内を散策しました。
天草街道
熊本城公園の散策を終えた後、車で天草に向かいました。目的地は弓ヶ浜温泉湯楽亭。日本秘湯を守る会会員の宿で、コアなファンに人気のある温泉だけに私は訪問を楽しみにしていました。熊本市内を出ると右手に島原湾を眺め、夕日を追いかけながら天草街道を西へ走ります。
この目立ちすぎなキリシタンな銅像は天下の天草四郎様かな?
道の駅のような施設なのでちょっと車を停めて休憩してみました。聞けばこの銅像15mもあるそうです。
「藍のあまくさ村」という観光施設らしいです。天草地方の物産を数多く扱っていて、お土産も豊富でした。いろいろ試食もしちゃいましたよ。観光の雰囲気を味わえてドライブ休憩には良いですね。
弓ヶ浜温泉 湯楽亭
弓ヶ浜に到着するとすでに日は落ちていました。熊本市内から思ったより遠かったなぁ。車で1時間もかからないだろう、なんて思っていましたが、実際は休憩も含めて2時間近くドライブしていたかもです。温泉に入りたい一心で疲れはあまり感じませんでした。
この弓ヶ浜温泉湯楽亭はなかなかユニークな秘湯で有名です。先代の御主人が夢に出てきた老人に導かれるままに何もないところを掘って温泉を掘り当てたという逸話、20年近い時を経てもう一度掘ったら今度は別種の赤湯が沸いた、家族総出で掘ったという大洞窟風呂、赤湯は驚愕の炭酸水素含有量で全国最高クラスの炭酸泉、もちろん源泉かけ流し。
受付でネコが出迎えてくれました。あんまり私に興味がないみたい(笑)
天草半島の海辺にあり、弓ヶ浜海水浴場が近く、周囲の民家を見渡してもおよそ温泉が湧くような景色には見えないですが、雲仙普賢岳、阿蘇山、桜島など活火山が周囲至る所にあるわけで、もしかしたら九州地方ではどこを掘っても温泉が出たりするんだろうか、と考えてみたり。
内湯の白湯の泉質は単純泉。弱アルカリでしっとりとした肌にまとわりつく化粧水のような温泉です。これだけでもなかなかの温泉です。
浴室を奥へ進んでいくと、赤湯の浴槽があります。こちらの泉質は含二酸化炭素ーナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉。炭酸感がハンパなくシュワシュワで気持ちいい~
あふれ出る温泉には豊富な析出物が含まれていて、床に白く堆積しているのがわかります。
浴室をさらに奥へ進むと露天風呂があります。見てください!この芸術的な温泉成分が堆積した浴槽を‼ 温泉マニアとしてもなかなかお目にかかれない泉質と結晶にうれしくなっちゃいまして長湯決定。
そしてこれだけでは終わらず、さらに先に進むと巨大な洞窟風呂が‼
家族総出で手彫りしたという名物の洞窟風呂です。貸し切り状態の夜だったので、あまりに奥が深くて暗くて何か出てきそうで怖かったけど…。
さいごに
弓ヶ浜温泉湯楽亭、期待を上回る素晴らしい温泉でした!
ここでしか味わえない泉質に加えて、宿の方々のお客様に温泉を楽しんでもらいたいという気持ちが伝わってくるユニークさにとても魅せられました。次回はぜひとも泊りで訪問し、地元の海産物を味わいながら希少な温泉をゆっくりと堪能したいと思います。
PS.天草から熊本市内のホテルに戻ってきたらすでに深夜でした。キャサリン’sBARをのぞきに街へ。勝手に期待したスザンヌさんに会えずにしょんぼり。
コメント